これぞマトリョーシカ!という雰囲気を持つ、セミョーノフ・マトリョーシカ。ソビエト時代にニジニ・ノブゴロド州のセミョーノフという町にマトリョーシカの国営工場が作られました。セミョーノフは、もともとロシア民芸のホフロマ塗り 【販売ページ】が作られていた工場があり、木を削ったり、柄を描くという技術のノウハウを生かし、たくさんのマトリョーシカたちがそこで作られたのです。
伝統的なセミョーノフ・マトリョーシカは、まつ毛ぱっちりの大きな目と胴体の美しい花、ところどころに描かれた渦巻き模様が特徴です。また、短時間でたくさん作れるように、まず黒い輪郭線を描いてから、塗り絵のように彩色していきます。作り方の手順やパターンはソビエト時代から受け継がれたものです。
ソビエト時代にマトリョーシカをお土産に買った方はここで作られたものが多いはず。マトリョーシカの代名詞とも呼べるマトリョーシカです。最近では伝統的なパターンだけでなく、いろいろな種類のマトリョーシカが登場してきて、目が離せません!