色とりどりの花などを描いた陶器のようなロシアの七宝焼き(エナメル)が、フィニフティ Финифтьと呼ばれる工芸品です。
ルーツは古代エジプトに遡り、ギリシャ、ヴィザンチン帝国、そしてロシアの元となるルーシ公国に伝わりました。その中でもロストフ・ヴェリーキーРостов Великийという町でフィニフティの制作が盛んになり、教会のイコンや聖杯に使うために僧侶たちが独自の技法を生み出していきました。現在はアクセサリーや小箱などいろいろな種類の作品があります。
一般的なフィニフティは薄い地色に、熟練した職人たちが花や模様を1つ1つ手描きで描いたもので、台となる繊細で美しい金属細工もなんと手作り!とても手間ひまがかかった工芸品です。